届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…

死んだことになってます。

なんて言えないし。

「それは分かるけど。昨日のあの後姿、まるで恋人同士だよ？」

「あたしには、お兄ちゃんしかいなかったし。ちょっと仲いい兄妹ってだけ。」

「そうだけど…ああ～、あんなイケメンなお兄ちゃんいたら、そうなるか。」

半分納得してくれた？

「そう思うでしょ？」

「うん。まるで、雲の上の人って感じ。」

「そこまで言う？」

「そういうレベル。倍率高そう。」

「そうなんだろうね？」

「紗羽は兄妹だから簡単に言えるんだよ。」

「違うって。だって、お兄ちゃんてば、今まで一度も彼女らしき存在の人がいなかったし。」

「みんな彼女いるとか、手が届かない存在すぎてアタックもできないんじゃん？」

「そうか…。初めて知った。」

「でしょ？…てか、お兄ちゃんに恋とかしない？」

「はぁ！？恋？何それ？」

絢音の突拍子もない発想に。

ビックリを超えてあきれ返っちゃう。