届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…

部屋のチャイムが鳴って。

ルームサービスだ。

ゴロゴロしていただけで、あんなにも時間は早く過ぎていくものだ。

スウェット姿で、髪はネグセでグチャグチャ。

寝ぼけた顔でドアを開けると、美味しそうな匂いがしてきた。

ギュルル…

匂いだけでお腹が鳴っちゃった。

ボーイさんは、何も聞こえてなかったのかな?

ほほ笑んだ表情は変わらない。

伝票にサインすると、一礼して去って行った。

部屋中にいい匂いが漂っている。

テーブルまで待ちきれなくて、つまみ食いのように皿を持ちながらパクついた。

1日ぶりのご飯。

胃が小さくなっているのかな?

思ったより食べきれない。

サラダにスープ。

魚の黒酢あんかけと点心。

杏仁豆腐とライチ紅茶の中華ランチ。

クロワッサンとベーコンポテト。

イチゴとキュウイフルーツ。

全部頼んでしまったから、量は半端じゃない。

メニューを見て、食べたいものを片っ端から頼んだ。

頭の中では、アレコレ食べたい物があるのに。

脳はヨダレを垂らしても、胃が追いつかなかった。

ほとんど残した状態で、バタンとベッドに倒れこんだ。

この後、どうすればいいの?

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