届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…

「尚吾も人のこと言えないと思うんだけど…どこにでも現れるし。」

思い返すは数か月前。

出会った時は、発信機でも着けられてる?ってくらい、どこにでも現れたこと。

ムッとしながら振り返ると、冷たい視線を尚吾に向けた。

「それは、秀の携帯に情報入ってくるから。アイツ女関係だけじゃなく、知り合い多いからな。」

「ふ~ん。」

だから秀は、この間の女の子の事も調べられたんだ。

♪~
♪♪~

突然、尚吾の持っていた携帯が鳴った。

「亮太が女の子5人紹介しろだって。」

携帯画面を見ながら、ふて腐れた顔をした。

「いいよ。5人でいいんでしょ?」

サラリと答えた。

当てはひとつ。

本当は行きたくないけど。

それで用意してくれるなら、安いもの。

さっさと当てに向かおうとしたのに。

「どうして、秀や亮太とかには優しいかな?」

ふて腐れたを通り越して、もう、いじけたように寂しそうな怒ったような口調で投げかけられた。

「別に優しいとかそんなんじゃないよ。」

「だって秀はホテルに招待されて、亮太は女の子5人も紹介されてさぁ。」

「秀は勝手に調べて来ちゃったし、亮太は身分証作ってくれるから。だったら、女の子紹介しましょうか?」

嫌味ったらしくニッコリと笑いながら言ってやった。

「女の子いらない…。」

そう言って、あたしに抱きつこうとした瞬間

「お座り!!!!」

まさかとは思うけど…秀に言われた通り、大きな声で言ってみた。

ピタリと尚吾の動きが止まった。


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