届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…
「そっ…それは…。」
数分前まで思っていたから、言い返せない。
「その程度の気持ちなら、アンタなんかに尚吾君は渡さないんだから!!」
「そっ…それは…………今は、違うもん。」
言葉に詰まりながらも、今ここで向き合わなかったら、何も変わらない気がして。
口調は弱々しいけど、勢いに飲み込まれてく。
「私は、尚吾君が好きなの。」
「あたしだって、尚吾が好きだもん!!」
言っちゃった…。
お姉さんに負けたくなくて。
勢いづいて言っちゃった…。
尚吾とお姉さんの動きが、ピタリと止まった。
「…唯。本当に?」
目を丸くして、尚吾がビックリしている。
勢いづいていたとはいえ、恥ずかしくて。
視線をそらしながら、コクンとだけうなずいた。
「すっげぇ~嬉しい!!」
静止画のように、びっくりして止まっているお姉さんを瞬時に振り払い、力強くあたしを抱き締めた。
一瞬、力強さにひるんで。
ドンッ!!!
尚吾を突き放した。
「またお尻触るから無理!!当分お預け!!」
恥ずかしくて、プックリとふくれたフリした。
「んなことしねぇ~し。」
「嘘を言うな!!」
「しねえよ。ここでヤルより、夜にはじっくり楽しめるんだし?」
その照れながら笑う顔が、ハートに突き刺さる。
やっぱり、カッコいいかも…。
なんて、顔が赤くなってしまいそう。
必死にそれを誤魔化そうと
「夜って…やっぱりエロじゃん?変態エロ王子!!!」
勢いよく言った。
「あら、若いんだモノ。やりたい年頃なんだから、仕方ないんじゃない?」
上から目線でチクリとお姉さんが一言。
「だからって、本能のおもむくままなんて最っっ低!!」
クルッと後ろを振り向き、足早にその場を去ろうとした。
グイッ!!!!
力強く腕を引っ張られる。
一瞬の出来事で、何が起きたのか分らない。