届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…

「えっ…なんだって?」

優しく聞き返す。

「あたし、友達が家出して住むところないって言うから、彼氏の友達だったら独り暮らしだからって紹介しただけなのに…まさか、そんな…そんな事をさせていたなんて…。」

大粒の涙をこぼしながら顔をあげ、涙声で途切れながら話始めた。

涙が溢れて止まらず、くやしがりながら下唇を噛み締めた。

「でもこの調書によると、何人も斡旋したとなっているし、斡旋料ももらっていたみたいだけど。」

書類の内容と食い違う事を問いかけられた。

「怖い刑事さんがきて、そうに言えって言われたから…そうしたら、早く帰れるからって。」

一瞬、何かを想像しているみたいで。

ピクリと眉がゆがんだ。

「あたし、友達からイジメられた理由がやっとわかった。」

「えっ?どういう事?」

少し驚いて聞きかえした。

「あたし、突然友達からイジメられて…学校行けなくなったの。みんなにシカトされるし、学校行ったら机はなくなっているし。なんで?って、思っていたら、こういう事だったんだ。だから、イジメられたんだね…学校好きだったのに。」

いつの間にか、男の目にも涙が溢れていた。

あたしと男の目からは、とめどなく涙が溢れて止まらない。

スーツの内ポケットからハンカチを出し、あたしの目の前に差し出してきた。

「えっ…!?」

驚いた表情で顔を上げる。

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