届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…

この手で壊してしまった方が楽じゃない?

何度も自問自答して。

「よしっ!!」

汗ばんだ手をギュッと握りしめて、バッとベッドから飛び起きる。

最後の気合を入れなおして。

スウ~ッと大きく深呼吸をすると、お兄ちゃんの部屋に向かった。

ドアの前に立つと3回深呼吸して

コンコン…

ドアをノックした。

「はぁ~い?」

お兄ちゃんの返事が聞こえる。

トクン…
トクン…

深呼吸で落ち付けたはずの鼓動は、一気に高鳴り始めちゃった。

「お兄ちゃん?…ごめんね。忙しい?」

祈るような気持で、お兄ちゃんの部屋のドアをゆっくり開けた。

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