届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…

「晶は知らなすぎだな。しようがねぇ、少しだけ教えてやるか。」

尚吾の話は、あたしと出会った時から始まった。

「いつものファミレスに、唯がある日来たんだ。最初は秀かオレ目当ての女か?としか思ってなかった。オレ達が目当ての女が、よくファミレスをウロウロしていたからな。それを一番最初に目を付けた奴が、クチャクチャと使い捨てしてたんだ。」

その言葉を聞いた瞬間、最低すぎてサーッと顔から血の気が引いて。

口元を引きつらせながら、尚吾の顔をにらみ上げた。

そんなあたしを気にする様子もなく。

「それで、一番最初に唯に目を付けたオレ。いつものように声をかけた。完全にオレを相手にしてない。今までの経験上、相手にしなかった女はいなかったからなぁ。」

ニヤッと口元を緩めた。

「あの尚吾のビームだぜ?」

うらやましそうな顔をしながら、亮太が尚吾の顔を見た。

「ビームって何ですか?」

晶が眉をゆがめながら亮太の顔をのぞき込んだ。

亮太はポンッと晶の肩を叩くと

「いいか?あのイケメンフェイスで、爽やかな笑顔を浮かべて目が合ってみろ。」

そう言いながら、尚吾を指差した。

「でも、秀さんも同じような感じですよね?」

「違うんだよ。尚吾は…」

亮太の言葉をさえぎるように

「秀と違って目力が半端じゃないでしょ?爽やか笑顔だけじゃなくて、いきなりあの目力で見られたらドキッとしない女の子はいないと思う…あたし以外。」

「あたし以外って…」

困惑したように口元をモゴつかせながら、軽蔑したままのあたしの顔を見た。

「目が合ったらドキッとして『好き』って思うんだって。」

亮太がハアッと大きなため息をついた。

そのため息が、何十人・何百人って尚吾達の周りの女の子を見てきた2人だから出る核心に満ちたため息に。

「だから尚吾はビームが出せるんだよ。目力ビーム。」

ふくんだ様な笑いを浮かべる秀。

「まあ、唯は他の女と違ったってこと。」

そう言って尚吾が話をまとめると、晶は納得した顔を浮かべたのに。

ポツリと

「唯は、作り物だからな。」

尚吾が言葉を漏らした。

それは、独り言みたいに小さくて。

うまく聞き取れないくらいの声だったのに。

晶の耳には微かに聞こえていたみたいで。

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