届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…

「紗羽…」

耳元に聞こえるお兄ちゃんの少し息の上がった声。

ゾワッと背中がしびれる感覚。

優しくなでる手は、ゆっくりと太ももからお尻のラインをなぞっていく。

下着の上からなぞられるラインに、ピクッと体が反応する。

お兄ちゃんの指が、じれったさを感じるほどに、いたずらに愛撫する。

恥ずかしい…

でも…

「お兄ちゃん…を…全部…ちょうだい?」

お兄ちゃんの首に両手を伸ばすと、ギュッとしがみついた。

お兄ちゃんさえいれば、もう、他に何もいらないから。

お兄ちゃんだけしかいらない。

快感に溺れるうつろな頭の中には、それしか浮かばない。

お兄ちゃんがここにいて。

お兄ちゃんの全てを体の中に刻み込んで。

お兄ちゃんがいればそいれだけでいい。

お兄ちゃんがあたしの全て。

それだけで

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