届カナイ愛ト知ッテイタノニ抑エキレズニ愛シ続ケタ…
結局、先輩の誕生日プレゼントは聞けず。
学校帰りに絢音と買い物に行って。
「やっぱり、いつも持ってて欲しいじゃん?」
そう言って、腕時計を選んだ。
「プレゼントはバッチリだね。明日の誕生日、頑張ってね!!」
ポンと背中を押した。
「…ムリ。」
急にテンションが下がって。
暗い顔つきになった。
「どうしたの?」
背中…力いっぱい叩きすぎたかな?
「…先輩、倍率高いし。一人で渡せる勇気なんかないよ。」
ハアッと大きなため息をついた。
「じゃあ、一緒に行こうか?」
「…てか、一緒に何か渡して?」
ギュッとあたしの両手をつかんだ。