恋わずらい
「ふーん、お幸せに」
「ん?お、おお。ってゆうか涙流し続けんなよ。俺が泣かせてるみたいじゃん」
「ご、ごめっ・・」
あたしってばまだ泣いてるし・・。
ハンカチどこにしまったっけ。
「えっと、ハンカチ・・へぶっ!」
ハンカチを探すあたし。
その顔面にタオルが飛んで来た。
「それでも使っておけば?俺部活行くから明日返せよ~」
「あ、ちょ、あ、ありがとう!」
あたしが後ろから叫ぶと、堀間くんはひらひらと右手を振って行ってしまった。
「堀間くん・・・か。」
呟いてみた。