恋わずらい


「高橋~、また泣いてんの?」


え、今度は誰・・・って、


「ほ、堀間くん!」


「そうそう、みんなの堀間くんですよ~。で、今度はどうしたんだよ」


「うっ・・・うわあああん」


もうわけわかんなくなって堀間くんに泣きつくあたし。


「ちょ、そこまで?!・・・屋上行くぞ」


堀間くんは泣きじゃくるあたしの腕を掴んで歩き出す。





「・・・んで?どうしたん?」


屋上に着くと堀間くんはあたしの話を聞いてくれた。




「そっかそっか。・・もー、雅のためになんか泣くなよ。なぁ高橋」


「・・えっく。・・・な、なに?」





「・・・雅のことやめて、俺の彼女にならない?」




・・・え?


・・・えええええええ?!


堀間くんが、あたしを好きってこと?


それとも慰め?


同情?





「え・・・なん・・で?」


わかんないから聞いてみた。


< 9 / 11 >

この作品をシェア

pagetop