タイ·ミー 《密フェチ》
私の反応を愉しむかのように、全てがゆっくりと運ばれていく。
だらしなく開ききった私の口内はからからに渇いていて、唇はひくひくと震えている。


「じゃあここ。ほら」

「いあっ!」


びくんと飛び跳ねた躯を、勢いよく押さえ付けられた。
その圧力から、のしかかられていることに気付く。
もう、これで逃れることができない。
手足をばたつかせてその下からの脱出を試みるも、全身の皮膚に纏わり付く体温がそれを許してくれない。
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