涙が途絶える日まで
『絢奈。ごめんね。もう大丈夫』
「ほんと?まっなんかあったらまた来てね!」
『へへ。うん!』
「もうこうなったら
彩部のタイプの女になれーっ!」
『ど、どうやって??』
「そんなの簡単だよ★」
『・・・?』
「本人に聞けばいいでしょ?」
『そっ!そんなのムリだよっ!』
「なんでー?」
『緊張しちゃって・・。』
「聞くしかないの!分かった!?」
『はぁい。』
「じゃっ早く帰ってメールしなさい。」
『ふふ。絢奈お姉さんみたい。』
「ふけてるっていいたいの?笑」
『ちーがーうー。
すごく面倒見がいい感じ。』
「ははっ。ありがとー!」
『うん。じゃあ、帰るね。
ごめん遅くまで。』
「全然平気。今度は留美んち行くね!」
『待ってる★
絢奈のお母さんにも謝っといて。』
「ほいよー」
『じゃっ。また明日ね。』
「ん。ばいばい!」
ほんとありがとう。
このときの私の顔はもうすでに
泣いた様子は見えなくて
きっと大丈夫だった。
さっそく彩部に
メールしてみようと思った。
≪いきなりごめん。
彩部の好きなタイプってどんなの?≫
<んー。わかんないや。なんで俺?>
≪誓と別れたの。
自分の気持ちに正直になりたくて。≫
<…露出が好き。
ショーパンとか肩出る感じの!>
ろ。露出ーっ!?
ま、顔は化粧すれば何とかなるな。
そんな服持ってたかなぁ。
適度な感じでいっか!
<ね、会えない?>
え・・・っ!?
会うって、そういう会うだよね!?
いいのかな?
会いたいっっ!!!
≪会える!≫
<じゃあ明日19時にあの場所で>
≪わかった。≫
あの場所って彩部が連れて行ってくれた
あそこだよね??
よし。
明日は午前授業だから
彩部の好きな服で行こう。
やばい。会える。
どうしよう・・・!
そんなことを考えてる時・・・。
「大好きっ。」
なんだよこんなとこで
いちゃいちゃしやがっ・・・
え・・・?