涙が途絶える日まで

ゴシ…

あれ?

ゴシゴシゴシゴシ

『いっててて…!』

あまりの痛さに目をあける私。

『いたいよ何するの~』

半泣きの私をみて來弥が驚く。

「何って…顔に泥が。」

『えっ!うそっっ!』

いそいでポーチから鏡を出して確認。

「わかってて目閉じたんじゃねーの?」

『違うよっ!』

「じゃなに?キスされるとか思った?」

カァっと顔が赤くなるのが分かった。

『なわけないでしょっ!』

「あはははっごめんごめ…」

私の顔が真っ赤なのに気付いた來弥は…

「そんな顔すんなよ…っ」

『え…っ?』

來弥に抱きしめられる。

「俺だって我慢してんの。」

『…て…いいよ。』

「ん?」

『我慢なんてしなくていいよ』

「おまっ…!」

はっ

と我に返るとビックリしてる來弥。

私今すごいことゆったよ…!

自分でゆっちゃったし取り消せない。

でも…來弥ならいいって、

來弥じゃなきゃ嫌だって思える。

それは私がほんとに

來弥を好きだから。

「抑え…きかないよ?」
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