涙が途絶える日まで

クラス替え


あの日から普通に毎日を過ごした。

特に大きな喧嘩もなく、

うまくいってた。

そして今日は待ちに待ったクラス替え。

今年こそ

來弥と同じクラスになれますように。

小声で唱えながら学校に向かう。

先生からクラス替えの紙をもらい、

まずは自分の確認。

2年…6組だ。

2年生は

4階まで上がらないといけない。

テニス部で鍛えられていたものの

やっぱり体力不足。

はあはあいいながら階段をのぼる。

そして名簿の確認。

絢奈と絵玲奈と離れちゃった。

私やっていけるかな…

心配と不安が胸をよぎる。

でもまあテニス部で一緒の

美香、

それに梓がいるから大丈夫かな。

そして來弥の名前を探す…

1組から順番に見ていく。

4もいないなぁ。

ってことは5かな?

5組の名簿を確認したが

彩部來弥という名前は見当たらない。

私のテンションはマックスに近かった。

まだちゃんと確認してないけど

やっぱりそうだ。

6組を確認。

『いた…』

心臓がバクバクする。

これからは同じクラスだ…

1年間ずっと一緒だっ♪

るんるんの気分で教室に入った。

先生の自己紹介、

それに転入生の紹介なんて

まったく聞いていなかった。

私の目はただ1人

彼だけをとらえていた。

< 63 / 75 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop