涙が途絶える日まで


学校には間に合ったけど・・・。

「あっははははは」

「うひゃひゃひゃひゃ」

『もー笑わないでー!』

「だって!

 何あの入り方!

 普通に入らないからドアの前で!!」

「あんなことになるのよ。っぷ、あははは!」

『なによーぅ。』

「めっちゃ可愛いんですけどー」

「せんせーここにドジっ子いまーす!」

『もっやめてってばぁー。』

間に合ったのはいいけど

急ぎすぎたせいで

教室に入るとき少し通り過ぎて

止まろうと思った反動で

仰向けに転んでしまった。

すごい音がなったから

みんなにみられてしまった。

って感じかな。

「瑠美はね

 もっと早く出ないと。」

『眠いんだも~ん』

「朝毎日留美んちまでいくわ」

『まじ?』

「うちも!!」

『わあい!』

「ヤバイねお前。」

『え。』

「そんなお寝坊さんだったんだ。」

『うぇ!?』

「なんか。朝大変そうだね」

『うわーんっ!』

みんなに対応するので

精一杯だった私は

影で話してる声なんて

まったく聞こえなかった。


「あいつのポニーテール

 やばくね?」

「なんか男心くすぐるよな!!」

「似合いすぎだろ!」

「あははははは!」


< 7 / 75 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop