涙が途絶える日まで
〈分かるよー!よろしくね!〉

坂本先輩、私のこと分かるって!

すごく嬉しかった。

いつも私が一方的にプレーをみてるだけで、

先輩と話したことも、目があったことも無かったから…

私のことなんて知らないと思ってた。

《こちらこそよろしくお願いします!》

私はすぐに返事を返した。

そして、ケイタイのマナーモードを解除して、寝る支度を始めた。

チャララン チャララン

『坂本先輩かな!?』

〈えーっと、何て呼んだらいい?〉

え、福浦…じゃないの??

《なんでもいいですよ!福浦でも、留美でも(^^)》

よし。ケイタイを充電器と繋いで、

柔軟を始める。

『いてててて』

なかなか柔らかくならない。

チャララン チャララン

〈じゃあ、留美って呼ぶね〉

る、留美!?名前!?

嫌じゃないよ、嫌じゃない。

むしろ嬉しい!でも何で名前?

先輩達、仲いいから名前で呼ぶのが普通なのかな?

《じゃあ私も!遼太郎先輩って呼びます♪》

結構大胆だな…私…。

〈了解!〉

ふふ。遼太郎先輩…か…

なんだかとっても嬉しかった。

でもなんだか、

來弥に対する好き

とは違うような…

私、もしかして來弥より好きなのかも。

そっか、そうなんだ。

解決したはずなのに

なんだか胸の中がモヤモヤする感じだった。
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