アナタの“魂-KOKORO-”いただきます
『言えば、死神の使用人。まぁ、使用人と言っても、れっきとした死神だ。修行中みたいなもんだな。』
ウォッカがマグカップを持ちながら、そう答えた。
『じゃあ、皆さんも…リリーだったんですか?』
『あぁ。だけど、レノだけは違うな。レノは特別だから。』
ウォッカは少し悲しそうに微笑んだ。
『特別?』
千明は不思議そうな顔をした。
『そっ!特別!レノは能力もズバ抜けてて、しかも、貴族の家の子だからな。』
ネクはニヤッと笑った。
『その分、能力は俺らとは比べ物にはならないんだよ。』
ウォッカは目を逸らした。