アナタの“魂-KOKORO-”いただきます
『まぁ、連れていくのが最善だろうな。』
テラはレノを見て、微笑んだ。
『じゃあ、お前、出掛けるぞ。安心しろ、人間界だ。だが、今の人間界にはお前は存在していない。だから、データを崩さないためにもなにもするなよ。』
レノは千明を見ても、表情一つ変えなかった。
『うん。』
千明は複雑な面持ちで頷いた。
『じゃ、行くぞ。』
テラはスッと前に手を出し、上に持ち上げた。
するとテラ、レノ、千明の体が光に包まれ、消えた。