アナタの“魂-KOKORO-”いただきます
時計搭に3人の姿が現れた。
『レノ、さっさと仕事を終わらせてくる。その間、待ってろ。』
テラは時計搭から飛び降りようとする。
『待て。俺もいく。』
レノはテラに近づく。
『ダメだ。千明ちゃんを見てろよ。それに俺一人で楽勝だ。』
テラはそう言って、時計搭から飛び降りた。
時計搭に残された千明とレノ。
無言のまま、雨が降りだした。
レノは黙ったまま上着を千明に被せた。
『濡れるから、被っとけ。』
千明はレノの上着の中で笑みがこぼれた。