あのこになりたい
ツリーを見に行った。


これは、何か違う。


おしいけど違う。



「綾…これって七夕の時するんじゃ…」


私が言うとみんなが一斉に笑い出した。



「短冊は違うでしょ」


綾はクリスマスも七夕もごちゃまぜになってるみたいで、困惑していた。



「綾里ちゃん…本当面白い」


若菜さんも涙を流して笑っていた。



「美味しい!若菜さん料理上手!」


私がロールキャベツを食べながら言うと、


「若菜、咲が嫁に来る前に料理の腕を叩き込んでやってよ」


シュンが言った。



「何?もうお嫁にもらう気?」


若菜さんが笑いながら言うと、


「まだやるとは言ってない」


と兄が言った。



「まだ行くって言ってないしー」


私が続けて言うと、


「じゃあやーめた」


とシュンに返された。



私が固まると、


「嘘だよ」


と言って笑った。



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