あのこになりたい
その後、トランプで白熱して、なぜか体育祭のビデオがあって…たぶん母が持たせたのだろう。
ビデオを見ながら笑い転げた。
楽しくてみんなが笑顔で幸せだった。
この笑顔がくもってしまう時が来るなんてこの時はまだ誰も予想できなかった。
片付けも終わり、みんなが帰って行った部屋にシュンと私だけになるとなんだかやけに静かだ。
「シュン…これプレゼント」
定番だけど一度はやってみたかった手編みマフラー。
と、一応失敗した時のために買っておいた帽子。
「この色好き…」
シュンはそう言ってマフラーを巻いた。
「帽子もくれるの?」
シュンははしゃいで言った。
「咲、ありがとう」
シュンはそっとキスしてくれた。
「俺からは…」
シュンは小さな箱を出して来た。
箱を受け取って開けると、
「指輪…」
指輪が光っていた。
ビデオを見ながら笑い転げた。
楽しくてみんなが笑顔で幸せだった。
この笑顔がくもってしまう時が来るなんてこの時はまだ誰も予想できなかった。
片付けも終わり、みんなが帰って行った部屋にシュンと私だけになるとなんだかやけに静かだ。
「シュン…これプレゼント」
定番だけど一度はやってみたかった手編みマフラー。
と、一応失敗した時のために買っておいた帽子。
「この色好き…」
シュンはそう言ってマフラーを巻いた。
「帽子もくれるの?」
シュンははしゃいで言った。
「咲、ありがとう」
シュンはそっとキスしてくれた。
「俺からは…」
シュンは小さな箱を出して来た。
箱を受け取って開けると、
「指輪…」
指輪が光っていた。