あのこになりたい
「さて…」


私は袋から買った物を出した。


動揺していたに違いない。

私達のチョイスはかなりの物だった。



栄養ドリンク(マムシ)、綿棒、ゴム手袋、シャボン玉、水虫の薬、歯磨き粉…


「もうちょっとまともな物買えばよかったね…」


さすがに若菜さんも笑っていた。



「調べますか…」


私は検査薬を出した。



若菜さんは固まって動かなくなり、震えながら検査薬を手にした。



「はぁ…どうしよう」


若菜さんはまた泣き出した。



「とりあえず調べましょうよ。何があっても、私は絶対若菜さんの味方ですから」


私は若菜さんを見て言った。



若菜さんは鼻を真っ赤にして頷いた。


弱々しくドアを引いてトイレに向かった。



私は、やっぱり気になってトイレへ行った若菜さんを追った。



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