あのこになりたい
若菜さんは兄の部屋で一緒に眠った。


シュンも泊まることにしたが、さすがに私の部屋には泊まらせてはもらえなかった。



私はとても眠ることもできず、ぼんやり起きていた。


すると、シュンが部屋にやって来た。



「やっぱり寝付けないないんだろ」


兄のパジャマを着たシュンが近づいて来た。



「眠るまでいてやるよ…」

私は、


「若菜さん…こうなることもわかってたのかな」


とシュンに聞いた。



「たぶん…わかってたんじゃないかな。あの荷物の量は短時間では詰め込めないだろうし」


シュンはそう言った。



シュンも…なんとなくは予想してたのかもしれない。


「若菜さん…大丈夫かな。赤ちゃん無事かな…」


私はシュンに聞いた。



シュンは頷いて、


「若菜と岡田の子どもだ。強いに決まってる」


と言った。


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