あのこになりたい
「若菜さんを絶対幸せにします！そのために死ぬ気で頑張ります…！どうか許して下さい！」


下げた頭を踏みつけようとした瞬間、シュンが走って出て行った。



「こいつはいくら暴力奮ってねじ伏せても、何度でも立ち向かって来ますよ。自分の壁を乗り越えた奴は強いです。岡田は本気です…。若菜さんの選んだ人です。どうか信じて、許してやって下さい！！」


シュンが兄の隣に座って土下座した。


「有田…」


兄はシュンと一緒にまた頭を下げた。



私は、二人のもとに走り寄った。



シュンの横に座り、


「兄は、家族のためにいじめられている間それを隠して生活してました。1年間ずっと…。自分があんなに苦しい思いしてたのに家族の架け橋になって…。兄は私達家族の誇りです。自慢の兄です！！若菜さんのこと絶対幸せにできます！お願いします！」


私は頭を下げた。



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