烏鎮(うーちん) 上海水郷物語2
静江はゆっくりと歩いて双橋の北詰に来た。夕陽
が雲間に沈んでいく。淡い光の影が水郷全体を
何事もなかったかのようにやさしく包んでいる。
逢源双橋は2つの橋げたが並行してかかっている。
何故そうなったかは分からないが、静江はその
中央でずっと沈む夕陽を眺め続けていた。
翌日は午前中にかなり広大な西景区を見て、夕方
染物工場へと向かった。奥の庭に着くと王姉妹が
喜んで迎えてくれた。二人とも涙して両手で
静江の手を握り締めてくる。
昨日の手帳の内容が分かったんだ。そう思って
こちらももらい泣きしながらふと気がつくと、
奥の部屋の入り口に、背の高いハンサムな青年が
立ってじっとやさしくこちらを見つめている。
視線が合って軽く会釈をすると、姉妹は始めて
気が付いて美麗さんが私の息子だと紹介した。
が雲間に沈んでいく。淡い光の影が水郷全体を
何事もなかったかのようにやさしく包んでいる。
逢源双橋は2つの橋げたが並行してかかっている。
何故そうなったかは分からないが、静江はその
中央でずっと沈む夕陽を眺め続けていた。
翌日は午前中にかなり広大な西景区を見て、夕方
染物工場へと向かった。奥の庭に着くと王姉妹が
喜んで迎えてくれた。二人とも涙して両手で
静江の手を握り締めてくる。
昨日の手帳の内容が分かったんだ。そう思って
こちらももらい泣きしながらふと気がつくと、
奥の部屋の入り口に、背の高いハンサムな青年が
立ってじっとやさしくこちらを見つめている。
視線が合って軽く会釈をすると、姉妹は始めて
気が付いて美麗さんが私の息子だと紹介した。