天神学園高等部の奇怪な面々28
「しかし」

毒舌が和音の言葉に口を挟む。

「どんなに君の弟や完璧超人が目をかけた所で、丹下君の成績が上がらない事には補習も終わりませんし、最悪留年も有り得ます。僕は人間性のみでは単位は出しませんよ?」

「大丈夫ですよ、桐木先生」

和音はニッコリ微笑んで。

「龍太郎君は努力家です、血の滲むような修行にも耐えられるんだから、普通の生徒の四倍や五倍の課題を出されて廃人寸前までスパルタ方式で補習をされても、きっとやり遂げてくれる筈です」

え、ちょ…。

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