新・監禁ゲーム
「今ノ時間ヲ持チマシテ、第1GAME終了デス。コレヨリ、係ノ者ガ、皆様ヲ第2GAMEヘ案内シマス」
アナウンスが終わると、左端の扉から1人の黒シャツが現れた。
男は右手にカウンターを持ち、会場の人数分、13回音を鳴らした。
「お疲れ様でした、次ゲームの案内をします、アクトです。皆様には今から、ルーレットをしてもらいます」
そう言うと、天井から大きなスクリーンが降りてきた。
「今からこのスクリーンに、AとBの文字が表示されます。皆様には1人ずつボタンを押していただき、AかBのどちらかをランダムに選んでいただきます。では…」
説明を終えると、アクトは目の前にいる参加者にボタンを渡した。
いきなり説明が始まり、いきなりボタンを押せと言われたのだ。
それに不満を感じたのか、男はアクトに文句を言った。
「はっ!?ふ、ふざけるなよ!何で俺が最初なんだよ!?」
噛みつくように言ったのが原因なのか、アクトは鋭い目付きで見つめ、指を鳴らした。
するとアクトが出てきた扉から、複数の黒シャツが現れた。
黒シャツたちは文句を言った男の腕を掴み、扉へと連行した。
「お、おい!何なんだよ!?ふ、ふざけ……」
男の声は扉の方へと消えていった。
アクトは何もなかったかのように、違う参加者にボタンを渡した。
「では、お願いします……」
先程の光景を見た参加者は恐怖のあまり、ただ言われたとおりボタンを押した。