新・監禁ゲーム
扉に近づき、他の参加者が1人ずつ入っていくのを見て、玲奈は震えながら遥斗の手を強く握った。
「ねぇ……大丈夫かな……」
玲奈の言う大丈夫の意味が、やはり遥斗には理解できなかった。
それでも玲奈の不安を少しでも和らごうと、遥斗は握られた手を優しく握り返した。
「大丈夫。俺が守るから……」
玲奈は遥斗の後ろにいたが、何故だか小さく頷くように感じた。
「……大丈夫」
遥斗は玲奈にそう言うと、扉の中へと足を踏み入れた。