新・監禁ゲーム
「2階デス」
エレベーターがのアナウンスがそう言うと、扉が開く。
遥斗はエレベーターが降り、目の前には先ほどと同じく、不気味な木造の扉が。
それはギイギイと鈍い音を発しながら開かれた。
中から1人の男が出迎えてくれた。
「遥斗様ですね。どうぞ、中へ」
遥斗は中に入る前に、荒い口調で言った。
「中へ入る前に確認させろ!お前たちは一体何者なんだ!?何が目的なんだ!?俺たちは帰られるのか!?」
男は表情を変えず、冷静に淡々と話した。
「まず1つ目、私の名はユダ、第3GAMEの進行者です。以後、お見知りおきを。2つ目、貴方たちの能力テストです。3つ目、可能です。私が話せるのは、ここまでです」
遥斗は最後にユダが言った、可能です、その一言に身体が震えた。
帰れる、頭の中で今までの日常が回想された。
それは嘘かもしれない、しかしそれまで否定をしてしまったら、希望も何もかもが崩れ落ちる。
今は信じるしかないのだ、奴らの言葉を。
覚悟を決め、 遥斗が部屋へと足を踏み入れた。
その姿を見たユダは笑みを浮かべ、静かに扉を閉めた。