新・監禁ゲーム
そんな不安も束の間、扉から現れたのは玲奈だった。
「は、遥斗!?」
玲奈は安心したかのように笑みを溢し、遥斗に駆け寄った。
遥斗はそっと抱き締めると、玲奈の身体は微かに震えていた。
無理もない、自分だって見えない恐怖に怯えているのだ。
況してや、玲奈は女性。
自分よりさぞかし恐怖に怯えていたに違いない。
遥斗は恐怖感を和らげればと、優しく抱き締めた。
「もう大丈夫だよ。俺たちは戻れるんだよ」
玲奈は瞳を潤ませ、小さく呟いた。
「本当に?」
「ああ…本当だよ、だから」
遥斗は親指で玲奈の涙を拭った。
「心配しないで。それまでは俺が守るから」