君と恋に堕ちた事について
真夜中になっても眠れなかった。麻実も起きているようだった。

「京介さん起きてる?」

「ああ。」

麻実は、オレの布団に潜り込んでオレの腕にしがみついた。

いつも強気な麻実が小さく見えた。

「ねぇ?愛してるって言って。」

「愛してるよ。」そう言うと髪を撫でた。

「後悔してないよね?」

「してないよ。」

「結婚して?」

「プロポーズは男からするもんだ。」

麻実は、フフっと笑うとオレにキスをした。
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