君と恋に堕ちた事について
今日は、まっすぐに家に帰った。


「お帰りなさい。」


「ただいま。」


鞄を友紀子に預け、上着を脱ぎながら寝室に向かった。


友紀子とは、結婚して3年ほどになる。専務の紹介で仕方なくという感じではあったが、特に嫌だと思った事もなかった。

結婚して、1年過ぎた頃に麻実が経理から営業に異動して来た。


なんでもテキパキとこなし、なんとなく人を寄せ付けない雰囲気を持っていた。


しかし、誰に対しても自分の意見をハッキリ伝える姿に好感を持った。


「ねぇ、ご飯食べるでしょ?」


友紀子が寝室に顔を出した。


「あぁ。」


麻実は、何をしているんだろうか?と考えながらリビングへと向かった。
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