君と恋に堕ちた事について
何処にも出掛けず、色々と話しをした。

仕事の事、学生時代の事。


「もう、勤めないのか?」

「ん~どうかな。山里が嫌がるだろうな。」

「亭主関白なのか?」

「そうかな。男は外で、女は家を守れっていうタイプかな。」

「麻実は、家に入るってタイプじゃないのにな。なんで、結婚したんだ。」


「本当に鈍感なんだね。結婚すれば、京介さんを忘れられると思ったからだよ。」


麻実は悲しげにうつむいた。
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