君と恋に堕ちた事について
あっという間に1日が過ぎようとしていた。明日の夕方には、帰らなければならない。


今夜の麻実からは、ホテルのシャンプーの香りがして、少し違和感を覚えた。


熱いキスを何度も交わし、麻実はオレにしがみついた。


オレは、近くに置いてあった避妊具に手を伸ばすと、麻実が止めた。


「今日の私は、あなたの物なんでしょ? だから、それはいらない。」


いいんだろうか? 大丈夫だろうか? 不安が頭をよぎったが、また麻実を悲しませたくないと思った。


いつもより、激しくそして優しく、彼女とひとつになった。
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