君がいた、冬。
「どーした、姫愛乃。」
「見てっ!!『NaTu』だよ!!」
ヒメちゃんが指差す画面の中には、歌手のNaTuがイメージキャラクターを努めている時計のCMが流れていた。
「姫愛乃、NaTu好きなの?」
「うん!!超大好きっ!!可愛いし、歌上手いし♪」
「なんか意外だな。」
「そう?」
「どっちかって言ったら、大和のほうが好きだろ、こーゆう子。」
「‥‥えっ?」
「お前、NaTu好きじゃねーの?」
「え、ぁ‥‥、まぁまぁ‥かな。」
「それも意外だな。お前なら泣いて飛び付くと思ったのに。」
「まぁ、俺にも色々あるんだよ。」
「なんだそれ。」
「でも、ほんっと美人さんだよね~。同い年には見えない‥‥。今度のライブ行きたいよーっ!!」
‥‥NaTu‥か。
今何してるんだろうな、‥‥夏菜。

