隣のあのコ


彼女は勿論驚いた顔をした。
でも、嫌そうな顔はしなかった。
むしろ嬉しそうだ。顔なんて赤くして。

もう一押しと言うところだろうか。


「海人のことなら強引に忘れさせてあげるから、ね?」

「ご、強引に!?」

「嫌だ?」

「………」


彼女は、少し考えてから空になったジョッキを指差して言った。





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