Love Trip in Italy (番外編)
杏花は湯に浸かりたかったらしく、
浴槽にはしっかりと湯が張ってあった。
杏花は隠しているつもりだろうが、
嬉しいことにダウンライトは俺に味方したらしい。
杏花の白い肌が薄明かりの中…
色気を増し、俺を猛獣へと誘う(いざなう)。
「杏花?」
「………」
杏花は黙ったまま。
嫌われたか?………俺。
「ごめん……マジで嫌だったか?」
情けないほどの弱々しい声が漏れる。
「べ、別に……嫌だけど…嫌…じゃない」
「ん?どういうこと?」
「もう!!女の子には色々事情ってものがあるの!」
「なんだ、そんな事なら気にする事じゃねぇ」
「もう…要は気にしなくても、私は気になるの!」
「ごめんって」
「もう、謝るくらいなら入って来ないでよ」
「仕方ねぇだろ。杏花と一緒に入りたかったんだから」
「///////////」