Love Trip in Italy (番外編)
杏花は顔を壁側へ背けた。
はぁ……。
やっぱり、マジで嫌われたか?
俺は手で前髪をクシャクシャと…。
すると―――――。
「もう…そんなこと言われたら、ダメって言えないじゃない」
「えっ?」
「要のイジワル!!」
杏花はそっと振り向き、俺を睨んで来た。
っ!!///////ヤバッ!!
杏花は怒ってるんだろうが、
誘ってるとしか思えねぇ―――。
「杏花、誘ってんのか?」
「っ!?////さ、誘ってなんか…」
「っじゃあ、煽ってんのか?」
「なっ////煽ってなんか…////」
杏花は違うと言うが、それはありえねぇ。
完全に俺をどうかしようとしか思えねぇ。
湯船の温度は差ほど高くないのに、
すでにのぼせそう……。