[改良版]小学生と暴走族【夜桜】
圭一~side~




「いつ貂瘤を潰すかについてだが……」


俺は櫂や鈴たちと、貂瘤について話し合っていた。


貂瘤は、少し下の族がおもってる族とは全く違う。


武器はもちろん、人質だって平気で使う。


いつ青や、今までは知られていなかった盟が狙われるか分からない。


それに、最近夜桜を潰そうとしているらしい。


早めに手をうっておこうと考えていた。


「明日は作戦を立てて、明後日あたりに……」


言い終わる前に、倉庫のドアが乱暴に開く音がした。


「ハァ……け……ハァ……いち……!!」


ドアのところには、汗だくの青がいた。


全身はガタガタと震え、涙をこぼしている。


「青!?
なにがあった!?」


聞いても涙をこぼすばかり。


「とりあえず、落ち着け。
な?」


駆け寄り優しく頭を撫でてやると、少し落ち着いたみたいだった。




< 141 / 325 >

この作品をシェア

pagetop