[改良版]小学生と暴走族【夜桜】
「早く行くぞ!」
圭一たちがバイクにまたがる。
私は素早く涙を拭った。
「私も連れてって!!」
こうなったのは油断していた私の責任でもある。
だめっていわれても自力でついて行く。
「俺のバイクに乗れ」
ヘルメットを渡してきたのは櫂だった。
「ありがとう」
私は素早くヘルメットをかぶって櫂のバイクに乗る。
「絶対助ける……。
ごめんね、盟……――――」
私の小さな呟きは、バイクのエンジン音によってかき消された。