[改良版]小学生と暴走族【夜桜】
起きた時、もうすでに日は昇っていた。
「今、何時だろう?」
「9時半」
小さな独り言に答えてくれたのは、櫂だった。
「もうそんな時間かぁ……」
学校とかなにそれー。
「学校、行かねぇの?」
今思ったばっかりのことを聞いてくる。
「別に、行ったってなにもなんないでしょ。
それより、圭一たちは?」
櫂は納得していないような顔をしながら言った。
「学校」
圭一たちは学校行ったんだ……。
「あれ?
櫂は行かないの?」
別に風邪とかじゃあるまいし。
「起きた時、誰かいないと青が泣くだろ」
ニヤリと笑いながら言った。
なんかムカつくなぁ……。
「泣きません」
そう断言してそっぽを向く。