[改良版]小学生と暴走族【夜桜】
櫂は笑いながら私の頭をなでる。
「まぁまぁ、そうすねるなって」
いつも思うけど、皆私の頭触るの好きだよね。
そんなにいいのか……?
触られて嫌ってわけじゃないけど、うーん……。
「……すねてませんー」
「はいはい」
わかってますよと言わんばかりに笑いを含んだ答え。
なにかとムカつく人ですねぇ。
無言で足を踏みつけておいた。
「いてっ」
なんか言ってるけどそんなの知らなーい。
「こんのぉー」
軽く睨んでくる櫂。
あなたが悪いんですよー。
「あーあ。
寝てる時は可愛いのに、起きたらこれだ」
いきなり言われた言葉。
私は素早く立ち上がり、櫂を睨みつける。