[改良版]小学生と暴走族【夜桜】
そのあとは、特に問題もなく(授業中にものすごく眠かったこと以外)過ぎていった。
帰りの会がおわり、さっさと学校を出た。
そして昨日と同じくそのへんをぶらぶら。
「あ、ここ昨日捕まった場所だ……」
また捕まったり、しないよね?
小さな不安を抱えていたが、近くには誰もいなかった。
「おい」
急に後ろから声をかけられて、体が大きく揺れた。
この声は……。
「け、圭一、急に後ろから声かけないでよ」
まだ心臓が活発に運動しているぞ。
「お前、懲りずにまたこのへん歩いてたのか。
この辺は隠れてる族の奴らが多いから気を付けろ」
「んー……。
まぁ、がんばる」
「なにをだ。
まぁいい。
倉庫行くぞ」
圭一は私の横を通り過ぎて私の前に出る
このあたりに用があったからいたんじゃないのか?
それとも……、
「私のこと、待ってた?」
返事はない。