隣の席
手紙交換をしている間

「田崎さん!突然でわかんないと思うけど
恒例なので、英語で自己紹介してください!」

といわれた。

「えっ!?」
さすがにちょっとビックリしすぎた。

「せんせー、さすがにいきなりすぎるよ」
泰牙がつっこんだ。

「いやいやいや。
ほんとに簡単なのでもいいから
もし、すごいの来ちゃったら
みんなの課題は今日はなしにするよ」
結構ひどい先生だ(笑)

「柚月!あんた英語得意なんだから!
難しいのどんどん言いなさいよー!」
こんなときに、変なことを言う水樹に
プレッシャーを与えられた。

「じゃあ、英語いってから
その意味を日本語に直していってください!
では、お願いします!」

「はぁ……、じゃあ……
My name is Yuzuki Tasaki.……………………
ということで、このクラスのみんなの課題を
減らしてくれることを要求します。
宜しくお願いします。」

………。

「おいおい……マジかよ……」
泰牙が声をもらす。

「ところで……、英検は今何級まで持ってるの?」
と先生が聞いてきた。
まるで、唖然としているみんなの
気をまぎらわすような感じだった

「一応、2級です。」

「うわぁ~!!すげー。」
口々にいいはじめた。

「……今日は、課題なしで……はい。
いやぁ、こんなにすごいとは……
ちょっと田崎さんを甘く見てました……
次からバシバシ差します……!!」
先生は面白そうにいった。

「えーーーーーーー!」
柚月は後悔した


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