cafe au lait


 慌てて手を離す。だけど、今度は胤くんから握り返された。



「本当に、カワイイな……トーコさんは。今日で俺たち一歩前進です」


「カッ、カワイイ? いやいや胤くんのほうが、余程カワイイと思います」


 手を解放してもらおうと、引っ張ると……胤くんは離してくれずに席を立つ。


 それから遥斗にされたみたいに、椅子で私を拘束する。



「胤くん……?」



「俺がカワイイ? それだけじゃないと思いますよ」


 彼からは、コーヒーとミルクの良い香り。

 この香り……とても好きだ。






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