cafe au lait


 そのメニューを開いた。


 うわ、こんなに沢山?


 コーヒーだけでも、かなり細かなメニューが記載されていて、エスプレッソだけで、五種類。


 私は、何を毎朝飲んでいたんだろう?


 胤くんは、一人でこんなに沢山のコーヒーを淹れられる人だったんだ。その豊富さにも驚いた。



「待って……しかも営業時間

 AM11:00~PM3:30って、どういうこと?」



 嘘だ……。

 私は、必ず八時半には毎朝ここにやってくる。

 メニュー表から目線を上げると、シャツを腕捲りしながら彼は伝票とボールペンをかまえる。


「何にしますか?」


「あの……オススメがあればそれでいい……あとカフェラテをください」


「了解」


 彼は、なんて甘く微笑むのだろう?


「ああ、それから無職のトーコさん。よかったら、この店手伝ってくださいよ」





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