ヤンキー王子とラブレッスン②【完】
「ひっ」


短く乾いた声をあげ、あたしの体を離した男が、ストンとコンクリートの上にヘタりこんだ。


見ると、建物から数メートル離れた距離から、五十嵐くんがあたし達を見あげていた。


「おまえ……。
こんなことして、ただですむと思ってねぇよな?」


「…………」


怒りに満ちた、低く鋭い五十嵐くんの声に、男はヘタりこんだまま、口をぱくぱく開けて苦しそうにしている。


……かと思ったら……。
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