墓場が似合う女神へ手を伸ばす
手は二本。
そうして彼女の手を取る騎士もまた二人。
「俺とあいつで、あなたを支えてみせますから――」
彼女を支えるにおいて足りない部分(手)を補うように、彼女の手を握って、余った片手は悔しいけど、必要だからあいつの手でも握ってやる――
「もう、一人で泣こうとしないでください!」
そんな時を与えないためにも、彼女の気持ちの捌け口は余分にあって足りないということはない。
彼女が背負うものは大きすぎるから、壊れる前に支えよう。
ここに、いるから――
「まったくもって」
泣きそうに笑ったその顔は、きっと嬉しさの表れ。
「幸せ者ですね、私は。ええ、とても」
泣く暇なんかないほどに、けれども嬉しすぎて泣くことは、さて、なんと総称すればいいのだか。