なつものがたり




「さっき果歩がさ、俺らだてに二年半付き合ってねーって言ったろ?




俺も、そう思うし、いろいろ果歩と分かりあってきたつもりだったんだけど。



わりぃ。
今日の果歩の行動、全然わかんねぇや。」









ほら。


嫌がられた。




それに、よく考えれば希鷹は今まで100パーセント素直にあたしと付き合ってきてくれた。

けど、あたしは希鷹に “希鷹のことが異性として好き” ということを隠してる。







フェアじゃなかったんだ。


なにもかも。

なにもかもが。











「ごーめん!あたしもなんかわかんねっ!

混乱気味!



ま、とりあえず帰りますか!


車まで競争な!

負けたらジュースおごり!」




< 20 / 92 >

この作品をシェア

pagetop